根管治療とは
根管治療とは、歯の神経の治療のことです。激しい痛みが出ていたり、以前に根管治療を受けたのに再び痛み出したりした場合は、根管治療が必要な可能性があります。歯の神経は自然治癒しないため、放置すると最終的には抜歯することになってしまいます。根管治療によって自身の歯を守ることができるため、まずはお気軽にご相談ください。
当院の根管治療
根管治療は、根管内の歯の神経を取り除き、根管内を清潔な状態にする治療法です。根管内は複雑に分岐しているうえに暗いため、歯科医師は指の感覚に頼って治療を行ってきました。しかし、根管内に汚れが残ってしまった場合、細菌が増殖して根の先に膿がたまり、根管治療のやり直しが必要になります。
そこで当院では、約8~20倍に拡大できるマイクロスコープを使用し、患部を拡大しながら治療を進めています。再発のリスクを軽減するために、正確で細かな根管治療に力を入れておりますので、安心してご相談ください。
当院が行う根管治療の特徴
CTによる根管の診査・診断
CTは、X線とコンピューターを使用し、体の断面画像を立体的な3次元情報として構築する医療機器です。レントゲン撮影では平面画像しか取得できませんが、CTは立体的な画像を取得できるため、根管のすみずみまで確認することで組織や細菌、歯質の取り残しの防止に役立ちます。
マイクロスコープによる精密な根管治療
当院では、肉眼の8~25倍に視野を拡大できるマイクロスコープを使用し、複雑な根管内を視覚的に確認しながら治療を進めております。肉眼では複雑に分岐した根管の隅々まで確認することはできません。
また、暗くて狭いところに器具を通して感染組織をすべて除去することは困難です。当院では、マイクロスコープの使用により、根管治療の精度向上に努めております。
ラバーダム防湿法による無菌的処置
ラバーダム防湿とは、ゴム製のシートで治療部位を覆い、細菌が根管に侵入するのを防ぐ方法のことです。口腔内には存在する様々な細菌が含まれた唾液、血液が根管内に入り込むと感染が起こり、再治療が必要になる恐れがあります。
ラバーダム防湿で無菌状態を作り出すことで、治療の成功率が大幅に向上します。
根管治療専用機器等を使用
当院では、根管内の汚染組織を除去するための器具や根管内を洗浄する機器にもこだわっております。NiTiロータリーファイルや超音波チップ、ニッケルチタンファイルなどを用いることで、根管治療の成功率の向上が期待できます。中でもニッケルチタンファイルは柔軟性があり、複雑な根管内もしなやかに湾曲しながら隅々まで届く優れた器具です。
無痛治療
当院では、なるべく痛みが少ない治療を行うために、静脈内鎮静法や全身麻酔にも対応しております。静脈内鎮静法は、鎮静剤を点滴にて投与することでリラックスした状態へ導く方法です。
また、全身麻酔は眠っている間に治療を行うことができるため、痛みや不快感を感じることがありません。
当院では、患者様の症状や治療内容、ご希望などを踏まえて最適な鎮静法をご提案しております。
通院回数を少なくできる
保険適用の根管治療は、1回あたり30分程度の治療を6回程度行うことが通常です。重症の場合は、それ以上の期間が必要になることもあります。
一方、自費診療の根管治療は1回の60分以上と時間を長く確保し、一気に治療を進めることができるため、治療回数を少なくできます。歯の部位によっては、最短3回で治療が完了します。
再発しにくい治療法
根管治療で神経を完全に除去できない場合、再治療が必要になることがあります。
また、汚染組織を取り切れていないために根管が感染を起こした場合、歯の根に膿がたまり、顎の骨を溶かしてしまうケースも少なくありません。
しかし、再治療が必要な状況になっても症状が出ないことで、気づかないうちに進行してしまう場合もあります。そのため、最初の治療を高い精度で行い、再治療が不要になるように努めなければなりません。
根管治療の流れ
1初診予約
当院は予約制です。電話かWEB予約フォームからご予約いただけます。
2ご来院
ご予約時間の15分程度前にご来院いただき、問診票等のご記入をお願いしております。
3カウンセリング
問診票をもとに歯科医師が患者様の状態や治療のご希望をおうかがいします。また、お口の中を拝見し、レントゲンやCTの撮影も行います。
4お見積りのお渡し
診査・診断が終わった段階で、治療計画とお見積りをご提示いたします。一度、お持ち帰りいただいて検討されることも可能です。そのまま治療をご希望の場合は、即日で治療を開始いたします。
5治療開始(通院1回目)
歯を削り、歯の神経の治療を行います。ニッケルチタンファイルで汚染された歯髄を除去し、消毒薬を注入します。患部に蓋をし、土台を立てて型取りします。
6治療終了(通院2回目)
被せ物を装着し、歯の機能を改善します。色味や形にご不安がある場合は、仮装着で試すことも可能です。