当院のむし歯治療『MI治療』
赤磐総合歯科クリニックでは、可能な限り痛みの少ない治療を心がけており、MI治療に取り組んでいます。
MIは「Minimal Intervention」の略語で、「最小限の浸襲」を意味します。
つまり、できるだけ歯を削らずに、今ある歯を守って治療を行うことです。近年、MI治療は世界中で広まり、基本的な方針としている歯科医師が増加傾向にあります。
MI治療では、進行するタイプのむし歯かどうかや本当に削る必要があるのかなどを検討したうえで治療を行います。削る必要があったとしても、むし歯部分だけを削り、再発の可能性が低い修復方法を適用し、長期的な歯の健康維持に努めます。
むし歯の進行と治療法
小さいむし歯(C1)
小さい虫歯の場合、むし歯の部分だけを取り除いて、ダイレクトボンディングやコンポジットレジンで修復可能です。エナメル質(歯の表面)にとどまった非常に小さい虫歯の場合は、経過観察することもあります。
やや大きいむし歯(C2)
やや大きい虫歯の場合、むし歯が象牙質(歯の内側の層)まで進行しているため、歯を削って詰め物をする「インレー治療」を行います。また、進行状況によっては神経を保護する処置も必要です。これらの治療には場合によっては2~3回程度の通院が必要なため、初期むし歯と比べて患者さまの負担が大きくなります。
大きいむし歯(C3)
大きなむし歯は、歯全体に被せる「クラウン治療」が必要です。
また、むし歯が歯の神経に達している場合は、歯の神経を取り除く「根管治療」が必要になります。状態によっては2〜3回の治療で完了できますが、状態が悪い場合は数ヶ月かけて治療を行うことになります。
歯根の部分にまで及んだむし歯(C4)
マイクロスコープ/マイクロルーペを
使用した治療を
当院では、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)やマイクロルーペ(拡大鏡)を用いた「精密歯科治療」を行っております。MI治療の考え方に基づき、歯を削る量を最小限に抑えつつ、むし歯の再発や再治療のリスクを減少させます。
マイクロスコープは、アメリカの専門医が必ず使っていると言っていいほどに必要不可欠なものとされていますが、日本ではそれほど普及していません。
当院では、歯科医師と歯科衛生士は常にマイクロルーペを装着し、全ての歯科医師がマイクロスコープを使えるようトレーニングをしています。
また、マイクロルーペとマイクロスコープを適切に使い分けることで、より精度が高い治療の提供に努めております。
むし歯予防は大切です
歯を守るには、毎日の歯磨きだけではなく定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。磨き残しによって汚れが蓄積されると、むし歯のリスクが上がります。むし歯の初期段階であれば、フッ素塗布で治ることも期待できるため、定期的に歯科医院に通ってむし歯の早期発見・早期治療を目指すことが大切です。
歯は、一度削ると二度と元には戻りません。生涯、ご自身の歯で食事や会話を楽しむためにも、定期歯科検診にお越しください。